小野公民館主催の「小野みらいクラブ」例会で、1歳から3歳のお子様をお持ちのお母さんに、「幼児の歯磨き指導や歯科医へのかかり方」について、当院歯科医師の緒方隆人が講師としてお話しをさせていただきました。
お母さんと一緒にお子様のお口の中を検査したり、実体験もしながら、おもしろおかしく、楽しく為になる密度の濃い30分間でした。
多くの質問をしていただきましたが、お答えできる時間がなかったので、このWeb上でお答えしましょうとお約束をして、講演会を終えました。
Q:とても、参考になりました。フッ素について聞きたかったのですが、何歳頃まで続けたらよいですか?
A:このような疑問をお持ちのお母様は結構多くいらっしゃると思ます。
意見は分かれるところなので、私見を述べさせていただきます。
歯が燃えて1~2年間は酸に対して非常に弱いです。その間はフッ素の効果を期待したいので、13歳ころまでは必要と思います。それ以降は歯磨き粉中のフッ素で十分だと考えます。
もちろん正しく歯ブラシが当てられることが前提です。
Q:知らない事もたくさんありとても勉強になりました。ありがとうございました。
母親に虫歯があると授乳で子供にうつりますか?
A:授乳では移りませんが、キスした時や離乳時期に移るリスクが高くなります。
Q:3か月検診に通っています。
毎回指導していただき勉強になっています。
その時にもキシリトールの話なども加えて下さるといいかと思いました。
A:虫歯リスクに応じた御指導をさせていただいております。
口頭での説明ではなかなか伝わりにくいのが現状ですが、リスクの高い患者さんにもっと広められるように努めていきたいと思います。
Q:毎日歯磨きの時間は大変だったので今日から「大の字」に寝かせたポーズをためしてみようと思います。年に2回フッ素に通っていますが、自宅でも何かできることはないでしょうか?薬局に行くとたくさんあるので悩みます。
A:砂糖が口の中に入る時間を短くすることと、1日2回以上のハミガキがメインとなります。補助的にフロスや糸ようじを使えると歯と歯の間の虫歯予防効果が上がります。
Q:フッ素のことが気になっていましたが、まだしていません。2歳でも間に合いますか?
病院が大キライで生きにくくて・・・。
毎日、親子で歯を大切にしていきたいと思いました。
A:2歳でも大丈夫ですよ。「病院が大キライで・・・」そう思われる患者さんは少なくありません。
大人でも子供でも自分に合ったペースで進めてくれて、信頼関係を築けるかかりつけ医をみつけていくことが大切です。