インプラントの基礎知識

インプラントがダメになるケースとは?

歯周病などにかからないように定期的な検診が必要になります。

そのほとんどが歯周病によって骨が侵されてしまい、フィクスチャーを支えられなくなる場合です。インプラントの治療後に歯周病などにかからないように定期的な検診が必要になります。
また、食後のブラッシングを習慣付けるなど、自分自身でケアすることによってインプラントの寿命が数段長くなるでしょう。

定期検診は必須

定期検診は必須

定期検診はインプラントを長持ちさせるためには欠かすことのできないものです。

定期検診の頻度は治療法や担当医によって異なりますが、治療後1年間は数回、2年目以降は年1、2回程度というのが大体の目安になります。定期検診ではインプラント本体およびその周囲の検査、歯垢除去、歯石除去、噛み合わせチェックの他、患者によるブラッシングが適切に行われているかどうかの確認や、プラークコントロールについてのアドバイスなどが行われます。

定期検診はインプラントを長持ちさせるためには欠かすことのできないものです。通常、歯周病にかかった場合は痛みを伴うなど、口の中に違和感が生じ、それによって自分自身で異常を察知することができます。しかしインプラントは人工物ですから神経がなく、異常が起こっていても気づかないことが多いのです。自分では気付けない歯周病などの異常を専門医がいち早く発見して治療する、というのが定期検診の大きな目的のひとつです。毎日ブラッシングしているから必要ないだろう、などと思わずに、定期的に通院しましょう。

家庭でのアフターケア

家庭でのアフターケア

毎日のメンテナンスおよび、専門医による定期的な検診が必要になります。

インプラントの耐久性は入れ歯やブリッジよりも高く、長年に渡って使い続けることができます。世界ではじめてインプラントによる治療が行われたのは1965年のことですが、その患者のインプラントは今でも問題なく機能しています。

とはいえ何もしなくても長持ちするわけではありません。天然の歯と同じく、毎日のメンテナンスおよび、専門医による定期的な検診が必要になります。

家庭でのケア方法は天然歯とほとんど変わりません。基本となるのは毎日の歯磨きです。インプラントが虫歯になるということはありませんが、歯周病にかかって歯肉がダメになってしまうと、インプラントが機能しなくなることがあります。

歯周病予防には口の中を清潔に保つことが一番有効です。特に歯と歯肉の間の歯周ポケットは汚れが溜まりやすいので念入りにブラッシングしてください。デンタルフロス等を使うのも効果的です。なお場合によっては専用の器具によるプラークコントロールが必要となることもあります。

家庭でのケア方法については医師による指導・アドバイスが必ずありますから、指示に従えば問題ありません。

最大の敵は歯周病

最大の敵は歯周病

インプラントが使えなくなってしまう原因はいくつかあります。

特に多いのが歯周病によって歯肉が痛んでしまうケースです。これは家庭でのプラークコントロールや定期検診での早期発見によって対処できます。

また加齢と共に噛み合わせが変化し、それが原因でインプラントが機能しなくなるケースもあります。天然歯は若干動くため、噛み合わせが変わっても対応できるのですが、インプラントは骨に固定されているので、噛み合わせの変化に弱いのです。これは自分で気付くことは難しいのですが、定期検診でチェックできるので心配する必要はありません。

ネジ止め式のインプラントであれば、ネジが外れてしまうこともありますが、これも定期検診時に検査されます。

例外的なケースとして、インプラント治療時のミスが原因で、インプラントの寿命が短くなってしまうこともあります。ただきちんとした歯科医で治療を受ければ、そのような心配は不要です。

結局のところ、インプラント後のメンテナンスで患者自身が最も気をつけなければいけないのは歯周病ということでしょうか。

快適な生活を長く持続するために、こまめなメンテナンスを心がけてください。