インプラント治療が行えないケース
インプラント治療は誰に対してもできるのでしょうか?
技術の進歩によって難症例も対応できるようになり、 基本的には歯が欠損しているどなたにでも適応できるようになりました。ただし、顎の骨が痩せて細くなってしまった方、上顎洞が大きい方などは、GBR(骨誘導再生法)やソケット・リフト(増骨)など、特殊な手術が必要になる場合があります。 ただし、全身に以下の疾患がある方は、手術を見合わせた方が良いでしょう。
インプラントと年齢
骨に埋め込むため治療であるため、骨の成長が終わっていない10代の方に対してはあまりお勧めできません。逆に高齢の方に対しては骨の量および質さえあれば何歳でも可能です。
80歳を超える高齢者の治療例も報告されています。また、交通事故やスポーツなどのけがで歯を失った若年層の治療も、多くみられます。
インプラントと妊娠
レントゲンや麻酔を必要としますので、出産後に治療を行いましょう。
インプラントと糖尿病
糖尿病の場合、細菌の浸入に対して抵抗力が落ちるため、治療後に歯周病になる確率が高くなります。糖のコントロールができていれば治療は可能です。
現在、学会で推奨している数値は、HbA1Cが6.5以下と言われています。
インプラントと高血圧
降圧剤等を用いて血圧がコントロールできていれば問題ありません。また、血圧が安定している時期であれば手術は可能です。
術中、術後の管理に降圧剤等の準備が必要です。一般的に高血圧の人は術後の腫脹が起こりやすいです。
※他にも内科的疾患をお持ちの方は、主治医と良く相談される事をお勧めいたします。