平成22年3月まで4年間、ここカナザキ歯科に勤務させて頂きました虫賀(むしが)雄一郎です。
私は、東京出身です。出身大学も東京です。地方都市である松山で4年間勤務すると決めた時、周囲の人々は全員が反対しました。それでも私は、反対を押し切りカナザキ歯科に入局しました。
カナザキ歯科での4年間は本当にあっという間でした。本当に毎日が充実した日々でした。膨大な知識や技術の修得はとても大変でした。でも、楽しいことも多いので、厳しいことも忘れさせてくれます。時には、飲みに行って日々の自分の実力の無さを語ったりもしました。とにかく、院長をはじめ、先輩ドクターが優しいですし、質問をしても嫌がらずに教えてくれます。たぶん教え好きなのでしょうね(笑)。※1
院長や他のドクターと釣りに行ったり、旅行に連れて行ってもらったこともとてもいい思い出です。忘年会は本当、楽しかったです。
カナザキ歯科の安心できる点は、『安易にドクターにやらせないこと』です。
1日に相当数の患者様が来院される規模なのに、一見矛盾していると思いますよね。これが『カナザキ歯科のこだわり』です。とういうことだと思いますか?
というのも、ひとつひとつの治療に妥協しないのが、カナザキ歯科のモットーだからです。医院長以外のドクターが治療を行うためには、その治療に関して院長の講義を受け、模型で練習をして、チェックしてもらい、合格しないとその治療に携われません(大学病院の専門科よりもはるかに厳しいです)。
正直、かなり大変でしたが今振り返ってみると、本当に良かったと感じています。
私の場合、4年間で一般歯科・歯周外科(フラップオペ)・口腔外科(智歯抜歯、歯牙移植、歯根端切除術)・口臭治療・矯正歯科(全額矯正、小児矯正、矯正的延出)・審美歯科(ホワイトニング、自費治療全般)・インプラントをマスターしました。※2
できれば、少なくとももう1~2年は、カナザキ歯科で経験を積み、すそ野を広げたかったのですが、実家の両親のことがあり、やむを得ず退職しました。
まだまだ経験浅い私ですが、ベテランドクターよりも充分まともな治療ができる自信があります。(自我自賛ですみません)
東京に戻って実際に経験して思いました。新人の歯科医なら誰もがそのようになることが夢なのではないでしょうか。でも私はこの4年間でこの夢を叶える事ができました。
『環境』って本当に大切だと思います。
自分自身にある程度治療ができるようになってくると、自分の家族を他のドクターに治療してもらうことは、通常不安になるため自分で行っているドクターがほとんどなのですが、カナザキ歯科のドクターであれば、全く不安なくお願いができます。このことは専門医にしか分からないことですが、それだけ治療の水準が高いということです。実際に、医療関係者や他院のスタッフが、カナザキ歯科で治療されているケースが非常に多いです。普通であれば、勤務している医院で治療するはずです(治療費もかからないはずですし・・・)。このことが裏づけになっているかと思います。
実家のある東京に戻って、開業前の準備、就職のためいろいろ歯医者さんを見学しましたが、これだけこだわり続けている病院は皆無です。ここまでのこだわりのある治療を実際の臨床で実施するには、勤務医という立場では難しいと考え悩んでいたのですが、縁あって神奈川県にあるメディケア歯科クリニック茅ヶ崎の院長をまかされております。はっきり言って、東京の有名な医院よりもカナザキ歯科の治療技術の方がはるかに上回っています。
この技術を習得できるかどうかは、あなたの運次第です。(何千人もの就職活動中の歯科医師で、カナザキ歯科とめぐり会えたのも運です)。運も実力の内だと考えます。
私自身もカナザキ歯科での考えを忠実に、日々診療を致しております。神奈川県をはじめ、東京にもこの『カナザキズム』が伝わり、地域の方々に少しでも貢献でできればと常々考えております。
もちろん、まだまだ修行中の身です。「For the patient」の考え方を常に持ち、日々勉強されている金﨑院長先生の背中を見てきたので、自分もこういう姿勢でいられるのだと思います。本当に感謝しております。これからもここカナザキ歯科が愛媛県の方々のために貢献されることを願っております。これから勤務先を探している歯科医師の皆様、もし本当に実力をつけたいと考えるなら、カナザキ歯科のような環境で、勉強してみてはどうですか?都会や見た目の派手さよりも本質を見抜く感性があなたにあることを願っています。都会生まれ都会育ちの私だから分るのかもしれません。
平成22年5月 虫賀 雄一郎 品川にて
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※1 カナザキ歯科では最初に院長と面接し、自分の目標や将来の夢について語り合います。それに基づき4年間の教育プログラムを作ってもらいます。
それから、プログラムに基づく院長の教育が始まるのです。これが毎日だからすごい!よくやるなと今でも感心します。ホントに。
※2 技術だけではなく患者様との接し方、経営、スタッフの育て方、何よりも歯科医療への熱い想いがここにいると身体にしみ込むのです。私が退職する時、全スタッフが泣いてくれました。担当患者様の多くが「先生にずっと診てほしかった」と別れをおしんで下さり、プレゼントや手紙を下さり、何人かの方は涙を流して別れをおしんでくれました。4年前の何もできなかった自分がここまで成長できるとは誰が予想できたでしょうか?送別会は5回も開かれ身を切る想いでカナザキ歯科を後にしました。卒後4年間を私以上に充実して過ごせた歯科医はあまりいないと思います。四国に来たことは正しかったと確信しています。