テーマ「新製TECを義歯(ワイヤークラスプ)に合うようにする方法」
①TEKのマージンを合わす。
②TEKをはめた状態で義歯を装着し、義歯とクラスプにTEKが完全に当たらないようになるまでTEKを削る。(図1)
③ワセリンを義歯とクラスプに塗布する。
④TEKと義歯を口腔内に装着し、即重の筆積み法により、TEKを復元する。この時、クラスプや義歯にレジンがついてもよい。(図2)
⑤義歯をTEKごと口腔外へ取り出し、TEKを歯根方向へぬき出すため、TEKの咬合面方向にある、盛り上げすぎたレジンを削り取る。とくにクラスプ上や床の上にはみ出したところを削り取り、咬合面をグッと押すとTEKは簡単にとれる。
⑥TEKの形態を整える。
⑦TEKを歯剤に戻し、義歯の着脱を確認する。
<感想>
僕が大学で任されたときは、目分量でTEKを削り、それに合わせようとワイヤーを曲げていたのでうまくかずドロ沼にはまってしまった。3時間くらいかかって1歯もできなかったので、連冠のTEKでは絶対に不可能だと思った。この方法だったら、ワイヤーが入った状態で即重を盛り足し、ワイヤーが入った状態でTEKの形態を修正するので、非常に時間の節約になると思い、大変感心した。
研修医 Mより