先日、技工士学校で行われた「プレゼンテーションコンテスト」を見学してきました。この「プレゼンテーションコンテスト」は、普段黙々とこもって仕事をすることの多い歯科技工士業界の新しい試みとして、技術を磨くだけでなくそれをプレゼンテーションすることもできる技工士を育てていこうという目的で、国内外で活躍する日本トップクラスの歯科技工士たちが中心となり全国の技工士学校で開催しており、今年度初めて開催されるため今回は歯科医師・技工士による学生たちへの模範プレゼンテーションでした。
カナザキ歯科からも歯科医師代表ということで依頼を受け、院長が普段講義している学生へプレゼンテーション発表を行いました。
テーマとして「Graft」というインプラント治療における骨移植をあげ、どのようなものであるか実際の症例数例をみながらオペから最終補綴までの流れ、補綴物製作に関しての技工士の関わり方などを時折織り交ぜながら現場でしかふれることのできない貴重な話をしていきました。実際の現場のものなのでやはり学校の講義内容よりも高度なものが多かったようで、難しそうな顔をしながらも学生たちは前のめりで画面を見つめていました。
最後に学生たちへ『ただの「歯科技工士」ではなく「良い歯科技工士」になってください。技工物は値段ではない。高くてもそれだけの価値がある良い技工物であれば良いんです。だから、長い目で見ると高いものが実は安く、安いものが実は高くつくんです。みなさんもしっかり勉強して高い技工料を設定できるような腕の良い技工士さんになってください。』とメッセージを送り、学生たちには良い刺激となりやる気スイッチが入ったのではないかと思いました。
(トリートメントコーディネーター Mより)