先日、院長先生と日本美術界の巨匠、平山郁夫先生の美術館に行くという大変貴重な機会を頂けた。
そこでは、絶対に一人では感じることの出来ない数々の発見があった。
院長先生は日頃から感性という言葉を大切にされている。
そんな、院長だからこそ気づくことのできるいくつもの発見。
今回、特に印象に残った話を感想という形で書き留める。
平山郁夫の人生を自分と照らし合わして
まず最初に驚かされたのは、天才といわれていた平山郁夫も決して順風満帆の人生というわけではなかったこと。
大学を卒業してからの最初の院展では落選。
その後も当選はするものの自分の思うような作品が描けずに悩み続けていたという。
苦節7年その才能がついに開花。
以降は、画家として華々しい経歴がある。
このエピソードから、歴史的に何かを成し遂げた偉人はどうしてもその快挙に注目が集まる。
しかし、どんな偉人でも初めは悩みの連続だったのかもしれない。
「3年5年7年」
何かを志した時には、必ず壁にぶつかる。
そしてそれは、この年やってくる。と院長はおっしゃられた。
平山郁夫もこの節目の年では悩まれていたと弟の館長も言っていた。
面白い。
壁にぶつかるということは脇目も振らず一直線に何かに集中して進んできたからこそである。
目標のある人間は強い。
平山郁夫と自分とを照らし合せて、自分は今どの位置にいるだろうか。
しっかりと目標に向けて前進しているだろうか。
迷った時には、この平山郁夫美術館での経験を思い出そう。
どんな偉人にも共通することは、大きな夢があり純粋にその夢を目指したということ。
平山郁夫の絵からは、とてつもない情熱が感じられたし、努力の足跡を美術館の展示から伺えた。
情熱を持って歯科医師としての研鑽を積んでいきたい。
努力に裏付けされた天才的な絵
天才と言われる人たちは、持って生まれた才能があったのだと思っていた。
しかし、平山郁夫の絵は想像していた天才の描く絵の描き方とは大きく異なっていた。
その絵のインパクトからは想像することの出来ない細かなディテールがあり、一枚の絵を描くのに何十枚ものスケッチを取るという。
歯科治療も医療ではあるが、外科的技術に頼る面が多い。
そういう意味では、芸術に近い側面がある。
どんなことであれ、成功という結果につなげるにはとてつもない努力量が必要。
そして、何かを成し遂げた偉人たちの成功には、表には見えない裏付けされたとてつもない努力があったのだ。
そのことに今回の勉強会で気づくことができた。
館長は、平山郁夫先生はこの絵をもう一枚全く同じようにかけと言われても可能だと話した。
努力に裏付けされた成功。
勇気とやる気が出る言葉だった。
壁にぶつかるのはなにかに挑戦し続けている証拠。
そしてその壁は努力していればいつか打ち破ることができる。
そう信じてこれからの歯科医師人生歩んでいきたい。
院長先生
今回、このような機会をいただき本当にありがとうございました。
この勉強会で得たこと。本当に一生の財産にしたいと思います。
感性がいかに大切か。先生の言っていることが少し理解できたような気がしました。
東京歯科大学水道橋病院 研修医 阿南康太
東京歯科大学水道橋病院 研修医 阿南康太