井口島の平山郁夫美術館へ研修で訪れた。
まず最初に平山郁夫氏の弟である館長から、生い立ちや普段の様子、作品を仕上げるためにどれ位下準備をしていたか、また、平山郁夫氏が言っていた「発想8割 技術2割」という言葉等、とても丁寧に説明してくださり、興味深かった。
さらに、しまなみ海道の夕日の写真を見せていただき、平山郁夫氏の作品にこの夕日の金色がよく使われていると教えていただいた。
作品を見てみると確かに同じ色がよく使われており、井口島での幼少の頃の風景が彼の作品の基礎となっているのを感じた。
また、小学生の頃、6年間欠かさず書いていた絵日記や作品を創りあげるための下書きなど、やはり目にはみえづらい土台の部分があってこそ素晴らしいものを生み出せるということがよく理解できた。
私も4月に歯科医師としてスタートしたばかりで、まだ研修ではあるが今現在の経験が将来の基礎となり、土台となると考え1日1日を過ごしていかなければならないと思った。
平山郁夫氏は最後の作品を未完成のまま亡くなっているのだが、亡くなる直前まで本当に絵に対する情熱を失わなかった証拠であると思った。
平山郁夫氏が土台作りからシルクロードという作品の方向性を見つけ、亡くなるまで情熱を失わなかったように、私も歯科医師として充実した一生を歩んでいけるようにしたいと思う。
研修医 M