私は、医療安全講習会をZOOMで受講しました。
まず、テクニカルスキルとノンテクニカルスキルを知りました。テクニカルスキルとは専門的技術(手術、処置等)です。ノンテクニカルスキルとは、テクニカルスキルを活かすための「基礎力」「考える力」「伝える力」「決める力」「動かす力」です。医療事故の約52%がノンテクニカルスキルであり、約12%はテクニカルスキルです。約52%を占めるのは「確認を怠った」「観察を怠った」「判断を怠った」「連携が不足」「説明が不足」です。普段の診療から確認や観察、説明はしっかりしていなければならないと思いました。今回は伝える力について主に学びました。適切な意思疎通をするために「報告の4つの原則」があります。①結論を先に、理由を後に伝える。②全体像を見に、各論を後に伝える。➂優先順位をつけて伝える。④事実と意見、憶測を分けて伝える。この4つは非常に大切だと思いました。上級医が相談する時などにこの4点をふまえて、伝えることでノンテクニカルスキルを減らすことができると思いました。また、ミスコミュニケーションを引き起こす要因として育った環境や思い込み、先入観、情報量、不明瞭な用語、いいまわしなどがあるが、初めの3つは対策困難であるが、後ろの3つは対策ができコントロール可能です。言葉の使い方でミスを減らすことができるなら実践しながら探っていこうと思う。次に医療安全講習で学んだのは「顎関節症」についてです。実際に国家試験の問題で出題された時も答えがあっているのか自信が持てなかった病気です。治療法を一括した論文はないし、系統図な適応基準もありません。合田先生が言っていた、まずは頬似疾患の鑑別除去後に薬物療法、理学療法、顎運動指等がいいかなと自分も思いました。マッサージなどもとても有効と思うので風呂に入りながらなど温めながらするのが良いと思いました。初めての医療安全講習会でしたが、とても役に立つ内容で分かりやすかったです。ありがとうございました。
研修医:岸田 義弘