私は、岡山大学病院スペシャルニーズ歯科センターの山本先生の摂食嚥下の講義を受けました。
まず初めに、舌接触補助床(PAP)について学びました。PAPは、切除や運動障害を原因とした著しい舌の機能障害により舌と硬口蓋、軟口蓋の接触が得られない患者に対して用いるものです。様々な形態があり、口蓋部を肥厚させた形態、口蓋部分だけの装置などがある。作り方としては、粘膜調整剤の築盛。水を飲んでもらったりしてもらいバリを切除。そして床用レジンに置き換えていく。PAPの適応性と目的 ◦器質的な摂食機能障害(舌腫傷、口腔内腫傷の術後など)◦機能的な舌運動障害による摂食機能障害(脳血管障害後遺症、神経筋疾患など)◦移送(送りこみ障害)◦構音の改善(構音点の形態改善)次に口腔機能低下症についてです。それは、加齢により口腔内の「感覚」「咀嚼」「嚥下」「唾液分泌」等の機能が少しずつ低下してくる症状。診断基準項目は(1)口腔衛生状態不良(2)口腔乾燥(3)咬合力低下(4)舌口唇運動機能低下(5)低舌圧(6)咀嚼機能低下(7)嚥下機能低下。これらの3項目以上に該当するもの。今回の講義では、主に舌接触補助床と口腔機能低下症についてであった。保険点数なども一緒に教えて頂きとても理解しやすかった。これから訪問に行ったりする機会が増えてくると思うので、そこで生かせるようにしっかり学習しておきたいと思いました。
研修医:岸田 義弘